みかんR 「その息が止まるとき」

みかんR 「その息が止まるとき」 コアマガジン 1000円+税

絵:○ 話:○+ 抜:○+ 消:薄トーン 総合:○+


短編11話収録。
登場する女性キャラはほぼ小学生ぐらいの少女。
明言されていないが高一?ぐらいの話もあり。
胸が薄く、アバラが浮いているような細身の体のキャラが多い。
一対一の絡みと男多数の輪姦の割合が半々ぐらい。
リアル寄りの特徴的な絵柄は好き嫌いが分かれるかも?


普通のカップルの話も無くはないが、やはりこの作者の真骨頂は幸薄そうな少女が酷い目に遭う話にある。
明るく可愛い美少女、というような一般的なエロマンガ向けのキャラは存在せず、野暮ったい、地味な、暗い、そういう女の子が多く描かれる傾向にある。
(それどころか、作中でハッキリ「ブス」「ブサイク」と罵倒されてるようなキャラまでいる)
そういった少女達が、その不安定な心(コンプレックスだったり、孤独感だったり)ゆえに男達に付け込まれ、性的に搾取される姿に背徳的な興奮を覚えるのを禁じ得ない。


特に、自分の容姿にコンプレックスを持っている少女がクラスメイトの女子に利用され輪姦されてしまう「つながり」というエピソードは、レイプされた挙句に「お前みたいなブサイクは二度と来なくていい」と少女が男達に部屋から叩き出されるという、余りの救いの無さっぷりに震えた。


正直マニアック過ぎて万人にオススメとは言えないが、波長が合う人にはたまらない一冊となるはず。
個人的には今年のエロ漫画ランキングでかなり上位に来そうな感じ。