師走の翁 「JCエッチ」

師走の翁 「JCエッチ」 ヒット出版社 1048円+税

絵:○ 話:○+ 抜:◎ 消:細白ライン 総合:◎


「HHH」シリーズ4話、「平成性教育改革」シリーズ3話を含む全10話収録。
女性キャラの年齢層は中学生〜社会人まで満遍なく。
タイトル通り女子中学生多めではあるが、「ロリ物」という印象は薄い。
傾向は殆どが女性多の複数プレイ。
レイプやアブノーマルな属性は無し。


今作はとにかく徹頭徹尾エロ。
エロしかない。
設定も台詞もキャラも全てがエロの為に用意され、全てがエロに帰結している。
余計なネタの入り込む余地が殆ど無い。
愛撫の描写が濃厚、キスの描写も濃厚、フェラの描写も濃厚、本番の描写も濃厚。
その濃厚なエロシーンがページをめくってもめくっても延々と続く。
一回射精して終わり、ではなくぶっかけ、口内発射、中出しとバリエーションを変えつつ一つのエピソード内で何度もフィニッシュシーンが訪れる。
エロいシーンの量と質が異常。


「ラブ」については有馬侭の「むちプリ」が今年のベストかも知れない。
「萌え」なら鬼月あるちゅの「メイド嫁」が今年のベストかも知れない。
だが、これはあくまで私見だが、こと「エロさ」に関しては今作が2009年のベストとなるのではないだろうか。
恐らく、今年はこれより「抜ける」単行本は出ない、そんな予感がする。


ただ、つくづく残念なのはこの作家が「シャイニング娘。」に時間を使い過ぎた事だ。
その時間を他の作品を描く事に当てていたらどれだけの名作が生まれたか。
作家本人は好きで描いていたんだろうからこういう言い方をされるのは不本意だろうし、気分を悪くする人もいるかも知れないけど。
でも、あれはあれで良かったとは思うけど、やっぱり元ネタを知らない、興味の無い人間はノれないんだよ。
何より、今作「JCエッチ」で「シャイニング娘。を経たからこそ描けたもの」っていうのが感じられないんだよね。
今作は確かにエロい。
でも、それって師走の翁は元々じゃん、ていう。


まあ過ぎた話はいいか。
今作は抜きツールとしては傑作だと思う。
エロ漫画初心者からディープなユーザーまで、万人にオススメ出来るのでは。


はい、という訳で久しぶりにエロ漫画のレビューです。
前に書いたのが…二ヶ月前!?
我ながら酷すぎる。
涼しくなったらもうちょっとペース上がると思います。
暑いとちんちんをいじる気力も減退してしまうので。
あ…でも予定表見ると10月買いそうな本があんまりないなあ…。
下旬のおおたたけし先生とオオカミうお先生が中身をチェックしてみて、という感じですかね。
結局出る本次第だなあ。